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カワダ公認「ナノブロック達人」Motonari787さんの神業!指先が紡ぐブロックの世界

カワダ公認「ナノブロック達人」Motonari787さんの神業!指先が紡ぐブロックの世界

最近、SNSを眺めていると、思わず二度見してしまうような、息をのむ作品に出会うことがあります。まさに今、X(旧Twitter)で大きな注目を集めているのが、極小のブロック「ナノブロック」で制作された「大阪・関西万博」の会場全景です。

そのあまりの精巧さと再現度に「これはすごい」「マップとして機能しそう」と驚きの声が広がっています。

この驚異的な作品を生み出したのが、今回ご紹介する Motonari787(@Motonari787)さん。彼は、ナノブロックのメーカーであるカワダがその卓越した技術と創造性を認めた「ナノブロック達人」の称号を持つアーティストのお一人です。

小さなブロックが、どのようにしてこれほど壮大で緻密な世界を構築するのか。この記事では、Motonari787さんの作品が持つ魅力と、その注目の高さを探っていきます。

■「ナノブロック達人」Motonari787さんとは?

ナノブロックは、最小ブロックがわずか4mm×4mm×5mmという、日本のメーカー・カワダが生んだ超小型のブロックです。その小ささゆえに、従来のブロックでは難しかった繊細な表現や、リアリティのある造形を可能にし、大人たちの創造心を刺激し続けています。

その世界で「達人」として公認されるMotonari787さん。彼の作品の特徴は、何と言ってもその「解像度の高さ」と「スケールの自在性」にあるのではないでしょうか。

壮大な建築物から日常の小さなアイテムまで、対象の本質を捉え、それを数ミリのブロックの集合体として再構築する技術は、まさに「神業」と呼ぶにふさわしいものです。彼のXアカウント(@Motonari787)には、その技術の粋を集めた作品群が並び、見る者を常に驚かせてくれます。

■注目トピック紹介:指先に宿るミクロの宇宙

Motonari787さんの作品群の中から、特にその魅力が伝わる注目のトピックを3つ、ご紹介します。

【衝撃の再現度!「EXPO 2025 大阪・関西万博」全景】

まず、現在最も大きな話題を呼んでいるのが、この「EXPO 2025 大阪・関西万博」の全景作品です。

象徴的な大屋根(リング)はもちろんのこと、個性豊かな各国のパビリオンが、信じられないほどの細かさで配置されています。驚くべきは、そのこだわりようです。Xでのご本人の投稿によれば、「休憩所やトイレまで極力再現しました!」とのこと。

ともすれば省略されがちな細部まで徹底的に作り込む姿勢は、作品に圧倒的なリアリティと情報量を与えています。全体を俯瞰(ふかん)してそのスケール感に圧倒され、次に細部を覗き込んでその緻密さに驚く。一つの作品で二度、三度と楽しむことができる、まさに「達人」の真骨頂と言える作品です。ナノブロックファンが主催するイベント「ナノブロック展」に向けて製作されたとのことですが、これほどの作品に出会えるとは、訪れた方々がうらやましくなりますね。

【時間を刻む精巧さ「機械式時計」】

Motonari787さんの技術は、広大な風景描写だけに留まりません。過去に「nanoblock AWARD 2022」の「達人」部門で発表された「機械式時計」も、その技術力を示す見事な作品です。

外観のフォルムだけでなく、内部の複雑な歯車や機構(ムーブメント)までもがナノブロックで表現されています。ブロックというカクカクとした素材を使いながら、円を描く歯車や精密機器特有の機能美を表現するその手腕には、ただただ感嘆するばかりです。対象への深い洞察と、それをブロックに翻訳する高度な設計能力がなければ、このような作品は生まれないでしょう。

【日常に潜む美しさ「アサガオのプランター」】

壮大な万博会場や精密な機械式時計のようなスケールの大きな作品がある一方で、日常のささやかな風景を切り取る作品もまた、Motonari787さんの魅力の一つです。「nanoblock AWARD 2023」の「達人(Under200)」部門、つまり200ピース以下という限られたブロック数で製作された「アサガオのプランター」を見てみましょう。

プランターの質感、そこから伸びる支柱、そして色鮮やかに咲くアサガオの花。ピース数が限られているからこそ、その中でいかに特徴を捉え、見る者に「アサガオだ」と感じさせるかが問われます。少ないピース数でこれほどの情景を描き出せる表現力は、数多くのブロックを扱える技術とはまた別の、卓越したセンスを感じさせます。

■まとめ:マクロとミクロの視点が交差する場所

Motonari787さんの作品世界を巡ってみて、改めて感じるのはその視点の自在さです。

万博会場という広大な空間を丸ごと再現する「マクロ(巨視的)」な視点。

一方で、会場のトイレや時計の歯車といった細部(ディテール)に徹底的にこだわる「ミクロ(微視的)」な視点。

この両方の視点を高いレベルで併せ持っているからこそ、彼の作品はただ「上手い」を超えて、一つの「アート」として私たちの心を惹きつけるのかもしれません。

ブロックという、誰もが一度は触れたことのある身近な素材が、一人の「達人」の手にかかると、これほどまでに知的好奇心を刺激する表現媒体へと変わる。その事実に、改めて感動を覚えます。

一見すると、とても根気のいる緻密な作業の積み重ねですが、その完成品は、設計図を描くような論理的な思考と、それを形にする高度な技術、そして何より対象への深い愛情に満ちています。

Motonari787さんの作品は、日常の風景や世界の出来事を、まったく新しい解像度で見る楽しさを教えてくれます。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度、彼のXアカウントを訪れ、その指先から生まれるミクロの宇宙を体験してみてはいかがでしょうか。きっと、ブロックの持つ無限の可能性に驚かされるはずです。

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